私
た
ち
が
日
々
生
活
し
て
い
く
う
え
で
、
必
ず
発
生
す
る
ご
み
。
焼
却
に
伴
う
温
室
効
果
ガ
ス
の
増
大
、
ダ
イ
オ
キ
シ
ン
類
の
発
生
、
埋
立
処
分
場
の
確
保
―
ご
み
に
関
わ
る
問
題
は
、
地
球
環
境
へ
の
影
響
が
あ
る
と
と
も
に
、
私
た
ち
自
身
、
そ
し
て
未
来
の
世
代
が
抱
え
て
い
く
も
の
で
す
。
本
市
を
含
め
5
市
町
村
の
ご
み
を
処
理
し
て
い
る
白
河
地
方
広
域
市
町
村
圏
整
備
組
合
で
は
、
可
燃
ご
み
の
減
量
化
の
た
め
、
今
年
4
月
か
ら
、
新
し
い
資
源
ご
み
袋
を
導
入
し
ま
し
た
。
今
月
号
で
は
、
新
し
い
資
源
ご
み
袋
を
導
入
し
た
背
景
や
、
ご
み
処
理
に
携
わ
る
方
の
思
い
、
そ
し
て
意
外
と
知
ら
れ
て
い
な
い
分
別
の
基
礎
知
識
を
紹
介
し
ま
す
。
こ
の
機
会
に
、
ご
み
の
分
別
と
、
減
量
化
に
つ
い
て
、
一
緒
に
考
え
て
み
ま
せ
ん
か
。
ごみの分別と減量化
広報しらかわ 2017.5(H29) 2
今月号の表紙 今月号の表紙は、白河小 峰城さくらまつりの様子で す。今年は晴天に恵まれて、 桜の花がいっせいに花開き ました。恒例となった川越 藩火縄銃鉄砲隊保存会によ る「火縄銃演武」や甲冑武 者行列・姫行列など、満開 の桜を舞台に繰り広げられ た歴史絵巻やステージイベ ントに、会場は大いに盛り 上がりました。
2017(平成29年)No.138
目次 CONTENTS
-02 今月の表紙/目次
03 特集
ごみの分別と減量化
-新しい資源ごみ袋を上手に使おう!-
08 Topics
10 Information1
ご当地キャラこども夢フェスタinしらかわ 2017 ほか
12 Information2 市職員採用試験 ほか
14 ラウンジ~様々な情報をお届け~
16 図書館情報
17 白河文化交流館「コミネス」情報
18 施設情報
歴史民俗資料館、集古苑、ひじりん館、ス ポーツ教室
19 ALT通信/白河歴史人物伝
20 くらしの情報館
24 子育て情報
25 保健情報
26 休日救急医療当番医、無料相談 ほか
27 市長の手控え帖
28 今月号の締めの一杯/人物Report
広報しらかわ
5
男:30,440人 女:30,930人
計:61,370人(-208)
世帯数:23,344世帯(10) ※( )内の数字は前月比
市の人口と世帯数(4月1日現在)
今月の納期限/5月31日㈬まで
◇軽自動車税 (全期) ◇自動車税 (県税)
6月の日曜窓口
一部証明書の発行や市税の納付などの手続きを 受け付けます。取り扱い業務については、事前に お問い合わせください。
◇時間/午前8時30分~正午
◇期日/4日㈰・11日㈰・18日㈰・25日㈰
問本庁舎市民課 内2154
「広報しらかわ」は、環境にやさしい再生紙と植物油インキを使用しています。
編集・発行/白河市秘書広報課
〒 961-8602 福島県白河市八幡小路 7-1 ☎ 1111( 代 )/Fax 2577/ Eメール hisho@city.shirakawa.fukushima.jp
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市営住宅の募集
市営住宅の募集は毎月15日に発表し ています。詳しくは市ホームページを ご覧ください。
問本庁舎建築住宅課 内2262
『
郷
愁
の
作
曲
家
』
地
方
か
ら
東
京
へ
の
大
移
動
が
始
ま
ろ
う
と
し
て
い
た
。
故
郷
か
ら
切
り
離
さ
れ
る
不
安
と
望
郷
の
念
。
郷
愁
演
歌
の
出
番
だ
。
し
か
し
、
悲
運
が
襲
う
。
高
野
が
結
核
で
死
の
床
に
つ
く
。
船
村
は
悲
嘆
に
く
れ
る
。
酒
び
た
り
の
日
々
。
高
野
の
魂
に
背
中
を
押
さ
れ
、
立
ち
直
る
。「
東
京
だ
よ
お
っ
母
さ
ん
、
お
ん
な
の
宿
、
王
将
、
矢
切
の
渡
し
、
み
だ
れ
髪
」。
歌
謡
曲
界
に
揺
る
ぎ
な
い
地
位
を
築
く
。
だ
が
、
心
に
は
、
す
き
ま
風
が
吹
い
て
い
た
。
盟
友
の
無
念
さ
を
分
か
っ
て
い
る
の
か
。
本
当
に
民
衆
の
心
を
分
か
っ
て
い
る
の
か
。
経
済
も
文
化
も
東
京
へ
な
だ
れ
を
う
つ
。
す
べ
て
東
京
の
視
点
で
見
る
。
こ
の
ま
ま
で
は
感
覚
が
鈍
る
。
演
歌
は
、
日
本
の
風
土
か
ら
生
ま
れ
る
民
衆
の
う
め
き
。
我
が
も
の
に
す
る
に
は
、
裸
に
な
っ
て
そ
の
懐
に
飛
び
こ
む
し
か
な
い
。
“
演
歌
巡
礼
”
の
旅
に
出
る
。
錦 き
ん
こ
う
わ
ん
江
湾
か
ら
下
北
半
島
へ
。
土
地
土
地
の
風
に
身
を
さ
ら
し
、
五
感
を
研
ぎ
澄
ま
す
。
オ
ホ
ー
ツ
ク
の
海
鳴
り
を
聞
き
な
が
ら
、
酒
を
く
み
交
わ
す
。
そ
こ
か
ら
「
ア
イ
ヤ
ー
ア
イ
ヤ
ー
留 る
も
い
萌
滝
川
稚
内
」、
切
な
げ
に
声
を
ふ
り
絞
る
「
風
雪
な
が
れ
旅
」
が
生
ま
れ
る
。
生
き
る
こ
と
は
傷
つ
け
、
傷
つ
け
ら
れ
る
こ
と
。
誰
か
が
喜
べ
ば
、
誰
か
が
悲
し
む
。
自
分
は
懸
命
に
生
き
、
世
間
の
評
価
を
得
て
き
た
。
だ
が
、
そ
の
陰
で
何
人
泣
い
た
の
だ
ろ
う
。
船
村
は
姿
な
き
罪
の
意
識
を
持
っ
て
い
た
。
そ
の
思
い
が
巡
礼
へ
と
か
り
立
て
た
。
東
京
で
タ
ク
シ
ー
に
乗
る
と
、
栃
木
で
す
か
と
聞
か
れ
る
。
努
め
て
標
準
語
で
話
し
て
い
る
つ
も
り
で
も
、
や
は
り
訛 な
ま
っ
て
い
る
の
か
と
苦
笑
す
る
。
温
か
い
栃
木
訛
り
の
作
曲
家
が
い
た
。
船
村
徹
。
こ
の
2
月
に
世
を
去
っ
た
。
那
須
に
近
い
塩
谷
町
に
生
ま
れ
育
つ
。
音
楽
で
身
を
立
て
よ
う
と
上
京
し
、
専
門
学
校
に
入
る
。
だ
が
、
一
人
暮
ら
し
の
不
安
に
加
え
、
訛
り
に
強
い
コ
ン
プ
レ
ッ
ク
ス
を
持
っ
た
。
あ
る
時
学
校
で
、
堂
々
と
訛
る
男
に
話
し
か
け
ら
れ
た
。
身
体
に
電
流
が
走
る
。
茨
城
の
笠
間
生
ま
れ
。
後
に
コ
ン
ビ
を
組
む
、
作
詞
家
高
野
公
男
と
の
出
会
い
だ
っ
た
。
同
じ
訛
り
は
、
二
人
を
強
く
結
び
つ
け
た
。
遠
慮
せ
ず
、
お
国
言
葉
で
話
せ
る
解
放
感
。
貧
乏
に
あ
え
ぎ
つ
つ
も
望
み
は
大
き
い
。
高
野
は
い
う
「
俺
は
茨
城
弁
で
詞
を
書
く
、
お
前
は
栃
木
弁
で
曲
を
つ
け
ろ
、
古
賀
政
男
も
西 さ
い
じ
ょ
う
條
八 や
そ
十
も
ぬ
け
る
」。
歌
の
女
神
が
微
笑
む
。
春
日
八
郎
に
曲
を
提
供
す
る
機
会
を
得
た
。
会
津
出
身
の
春
日
の
美
声
は
、
ど
こ
か
哀
愁
を
帯
び
る
。
世
は
復
興
に
向
か
い
、
多
く
の
人
が
単
身
、
東
京
で
働
く
。
日
が
落
ち
、
疲
れ
た
身
に
酒
が
し
み
る
。
故
郷
を
思
い
、
船
村
の
歌
に
聞
き
入
る
。「
別
れ
の
一
本
杉
」
は
大
ヒ
ッ
ト
し
た
。
船
村
徹
は
、
演
歌
界
で
初
め
て
文
化
勲
章
に
輝
い
た
。
古
賀
政
男
、
服
部
良
一
、
吉
田
正
、
遠
藤
実
。
名
だ
た
る
先
輩
の
国
民
栄
誉
賞
は
、
死
後
だ
っ
た
。
遠
藤
は
文
化
功
労
者
に
選
ば
れ
た
が
、
文
化
勲
章
へ
の
道
は
遠
か
っ
た
。
私
た
ち
は
、
人
生
の
折
々
に
、
ど
れ
ほ
ど
歌
謡
曲
に
慰
め
ら
れ
、
励
ま
さ
れ
た
こ
と
だ
ろ
う
。
日
本
に
は
邦
楽
を
洋
楽
よ
り
下
に
み
る
傾
向
が
あ
る
。
中
で
も
、
町
の
片
隅
で
、
黙
々
と
生
き
る
人
々
の
哀
感
を
う
た
う
歌
謡
曲
を
、
蔑 さ
げ
す
む
風
潮
が
あ
る
。
船
村
は
、
生
涯
こ
れ
に
異
議
申
し
立
て
を
し
た
。「
フ
ラ
ン
ス
で
は
、
オ
ペ
ラ
の
観
客
と
シ
ャ
ン
ソ
ン
の
聴
衆
は
同
じ
、
音
楽
に
上
下
は
な
い
」。
歌
は
心
で
う
た
う
も
の
。
ど
ん
な
に
テ
ク
ニ
ッ
ク
が
優
れ
て
い
て
も
、
心
か
ら
の
つ
ぶ
や
き
や
叫
び
で
な
け
れ
ば
、
聴
く
者
を
感
動
さ
せ
る
こ
と
は
で
き
な
い
。
そ
れ
は
演
歌
で
も
、
シ
ャ
ン
ソ
ン
で
も
ジ
ャ
ズ
で
も
同
じ
。
民
衆
の
歌
と
は
、
ど
こ
の
国
で
も
、
土
地
の
個
性
と
そ
こ
に
生
き
る
人
の
喜
怒
哀
楽
を
表
現
す
る
も
の
。
い
い
曲
は
世
界
に
通
ず
る
。
船
村
は
、
自
分
の
う
た
を
情
歌
と
い
い
、
万
人
に
訴
え
る
曲
づ
く
り
を
し
た
。
船
村
は
ユ
ー
モ
ア
と
ペ
ー
ソ
ス
の
人
だ
っ
た
。
時
代
に
流
さ
れ
ず
、
人
の
心
の
奥
底
を
み
つ
め
て
い
た
。
背
広
や
標
準
語
に
な
じ
め
ず
、
寄 よ
る
べ
辺
な
い
人
の
寂
し
さ
を
、
優
し
く
包
み
込
ん
だ
。
「
歌
に
思
い
出
が
寄
り
添
い
、
思
い
出
に
歌
が
語
り
か
け
る
。
そ
う
し
て
、
歳
月
は
静
か
に
流
れ
て
い
く
」。
船
村
は
人
生
の
伴
走
歌
を
紡
い
だ
。
市長の手控え帖
広報しらかわ 2017.5(H29)